きまぐれ引きこもりんご80%

みゆきが好き

独り言

みゆき

なんか、告白みたいなタイトルになっていますが漫画の話です。

さえない高校生の主人公「真人」が、数年ぶりに再会した血の繋がらないカワイイ妹「みゆき」と一つ屋根の下、二人っきりのムフフな学生生活を送るというとんでもない設定の漫画です・・・。

いや、漫画だからありえる設定なのかもしれませんが・・・。
しかも、やたらパンチラや水着などのお色気シーンが多かったので当時の小学生の間では「エロ漫画」として認識されており、『みゆき』を読んでいたら無条件に「スケベ」扱いされてしまうという・・・、とてもデンジャラスな漫画でした。

しかし!
例え変態エロオヤジと呼ばれようと、そんな屈辱も吹き飛ばすくらいこの漫画のことが好きなんです。

『みゆき』はあだち先生の作品の中でも比較的初期の方に分類されると思うのですが、構図やコマ割り、話の構成やセンス、キャラクターの心理描写など、今読んでも完成度が非常に高いと思います。
特にセリフ回しや間のとり方が大好きで、普段の何気ない会話などもいいのですが、ときどき出てくる詩的なセリフにキュンとしてしまいます。
また、サイレント映画のようにセリフ無しの話もあったりして、オチもスマートで少しほっこりしたりクスッとしたり、基本的にラブコメ漫画なのでウィットに富んでいて面白いです。たまに本編から脇道にそれる突拍子もないストーリーが特に笑えます。作中に出てくる作者と編集者の絡みなどもユーモアがあって好きでした。

みゆき

ラストシーンはH2Oの「想い出がいっぱい」をバックミュージックに、とても印象的で素敵な描かれ方がされています。そして、最後の2ページに登場する「鹿島みゆき」のシーンは、あだち先生のキャラクターへの深い愛を感じさせますよね。このシーンがなかったら、あまりにも「鹿島みゆき」が可哀想過ぎて、この漫画を嫌いになっていたかも知れません。
今でも「みゆき」を思い出す時には、「あの出会い」の後に幸せなストーリーが展開されていることを「ムフッ」と妄想してしまいます。