きまぐれ引きこもりんご80%

四月物語が好き

独り言

四月物語

季節は桜が舞い散る春、
駅のホームで家族から上京を見送られている一人の女の子。

飾り気のないホームビデオ風の映像から始まり、
自然と物語の世界に引き込まれてしまいます。

桜の花とともに、夢や希望に胸を膨らませ田舎から上京した時の思い。
右も左も分からない土地で、新生活への不安と期待が入り混じり地に足がつかないフワフワした感覚。
そして、とても青く透きとおった空に、すべてが白く輝いて見えた世界。
おっさんになった今でもハッキリと思い出されます。
岩井俊二はそういう空気を描くのが抜群に上手いですよね。
ストーリー自体は特にこれといった所はないのですが、
そういう空気感が、あの甘酸っぱい青春の日々を思い出させてくれる作品。

四月物語

当時は真っさらでキラキラと輝いて見えたこの作品も、
歳を重ね改めて見ると、それなりに古くさく見えて
ノスタルジーにも似た懐かしさに胸が締め付けられてしまいます。
映画と共に歳をとったものだと思いつつ、
そんな私の頭に、忘れられたゾンビのように蘇るシーンがあります。

それは、一人暮らしの部屋に誰か泊まりに来た時のために、
布団がもう1セット必要なのでは?という場面。

「でも友だちが来たら・・・」
という若者のセリフに、
おっさんがサラッと返します。

「え、来ないよ。俺は来なかったよ。」



うん、来ない。
俺も来なかったよ(笑)

この作品が言いたいことは、
「若者よ!心配しなくても、友達は泊まりに来ないから布団は1つで十分だ。」
ということだと思う。
(※絶対に違う)

主演の松たか子が初々しくて、とてもかわいらしい作品。
春から新生活を始める方や学生さんにオススメの一本です。